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2016/05/23

リハビリ訓練


 突然な質問ですが、あなたはこの3日間の間に紙とペンを使い、何文字位手書きしたでしょうか?。 

僕が社会に出て初期の頃、一応先端の事務用品が使われている会社でしたが、それでも相手に報告をするための手段は、紙とペン。 紙に報告内容を買いて、青焼きで複写を取り、社内便で郵送、もしくはちょうどFAXが出始めた頃だったので、緊急の時はFAX送信。 

その頃は当然のように毎日文字を書いていたわけですが、@メールが普及したころから急速に文字を書く機会は減り、ついに全く書くことが無い日のほうが多くなってしまった。


僕らの仕事は、その生産物が電子データ作成で、当初それらの生産物は主にフロッピーディスクにコピーされ、物理的なものとして郵便物として移動させていたのが、@メールの登場によって瞬間移動出来てしまう環境を手にしてしまった。 イメージとしては「瞬間物質輸送機」です。 仕事の時間は急激に短くなり、生産性という名のもと、知的な仕事の割には頭を休める時間が少なくなり、病む人が増えたのもこの頃からだったのではないか。

必然的に手書きで文書を書くことも減少してしまい、仲間内でも当初のうちは「最近漢字を忘れてマズイわ~」という話は時折出ており、その変化の境を経験した世代は多少の危機感は抱いていたが、一度シフトしてしまった時代は戻ることはなく、今のような文字をかけない、書いても汚い、漢字を知らない、人間がこの業界に蔓延する結果となってしまった。

 プログラム作成という第一線を退いた今、部の管理用に敢えてノートとペンを使っているのは自分なりのささやかなリハビリ行為なのであるが、キーボードを前にしないと文章が思いつかないという、こちらの病を先に治さないといけないようだ。


 パソコン黎明期に出てきて徒花とちった製品の数々をネタに、実際に使ったことのあるものを取り上げてスピンオフでまとめてみようかな。

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