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2016/01/06

スーパーカブ

 スーパーカブ…俺たちの世代が知っている商店街御用達のスーパーカブは、既に生産が中止され絶版車となっている(*注1) 2016/01現在新車で買えるのは中国で生産されて、本田技研が輸入しているAA04(50cc)/JA10(110cc)という形式をもつもの。 ちゃんとホンダのHPでも
    • ■ 製造事業者/新大洲本田摩托有限公司
    • ■ 製造国/中国
    • ■ 輸入事業者/本田技研工業株式会社
  • このように記載されている。

排気量は、50ccと110ccがあり、昔のように70ccや90ccは販売されていない。

フルカウル、パイプフレームな21世紀のスーパーカブと、鉄製モノコックフレームの20世紀スーパーカブ…

 従来のスーパーカブと比較して性能面では数段上を行っているのは確かで、ノスタルジックな雰囲気(質感含め)以外の実性能で旧スーパーカブが勝っているのは、歴史が証明した信頼性という部分のみだと思う(これが一番大切なんだけど)この部分別に劣っている訳ではなく、いわゆる普通のレベルになったということだと思っている。 

燃費は110ccでもリッター50キロはごく普通にマークする。

 現行のスーパーカブは燃料供給はインジェクションで、セルモーター装備であるが、嬉しいことにキックスターターも備えてある。 とっても軽いキックスターターを踏み下ろすだけで意図も簡単にエンジンは始動する。 但し、キックスタートが可能なのはニュートラルにある場合のみで、ギヤが入った状態での再始動はセルを使用する必要がある。と言っても普段は普通にセルを使用すればよいし、見立ての悪いキックレバーは邪魔なだけという人もいる。

 タイヤは伝統の17インチで前輪は細い縦パターンタイヤが標準なので、転がり抵抗が少なく燃費に良い影響を与えているが、自分は旧スーパーカブと同じタイヤサイズに変更した。 旧スーパーカブのタイヤ・チューブはタフアップチューブというパンク後の空気漏れを防止機能を有しているものだったが、新型は一般的なチューブになっている。これも軽量化という面で燃費的には貢献していると思うが、パンクの危険を回避する為に、タフアップチューブに変更した。 

 コストダウンという意味では個々のパーツの質感については、旧スーパーカブとは比較しないほうがいい。メッキの質、先ほど上げたキックレバーの造形など旧スーパーカブの方がいい。 

 スーパーカブというとロータリー式という特徴的なミッションが思い出される。シーソーのような形状をしたシフトレバーをつま先で踏む下ろす↓毎に、ニュートラル→1速→2速→3速→4速とシフトアップし、踵側を踏む下ろすと、4速→3速→2速→1速→ニュートラル とシフトダウンする仕組み。 但し停車時に限り4速→ニュートラルへの変速が可能になっている(*注2)

 シフトアップの方法は至極簡単で、ニュートラルからそのままつま先を踏み込み、戻すと1速に入り、アクセルを開けると車両が前進する。 アクセルを閉じて、つま先を踏み込むと2速にはいり、ペダルを戻すことでシフト操作が完了、以下4速まで同じである。  
交差点やカーブ、坂道などでのシフトダウンもつま先が踵に変わっただけで基本は同じ。 但し、シフトダウンの場合は踵を戻す前にブリッピングをして、エンジン回転数をあわせること。 一般的なハンドクラッチより難しい、ということは無いが構造が簡単過ぎる為に返ってビシッと決めるにはなかなか難易度高し。 カブ乗りの技量が問われる部分だ。 あとは、1速での微速前進+ハンドクラッチ車の半クラ操作に相当する足操作もカブ乗りの技量が試される部分。 いうまでも無くカブのクラッチは足操作、完全に踏むめばシフト操作になってしまうが、ギヤが変わるまでの間は半クラ状態。 それとアクセルを上手く操作することで、半クラ走行が可能になる。

 エンジンブレーキはアクセルを閉じれば十分に作用する。 旧カブのように駆動側からの入力がある状態でシフト操作が阻害されるようなこともない(これはダブルクラッチシステムのおかげ)

 1速でスタートして3速、4速までシフトアップをすれば、クルマの流れをリードすることは容易い、ごく普通のバイク。

 ウィンカー操作も普通のバイクと同じになり、旧スーパーカブのように右側に縦スライドでウィンカー操作をするという独特の装備も無くなった。

バイクにヒエラルキーを求めない人や、ヒエラルキーの権化のようなバイクを持っている人のセカンドカーとしても、是非一度乗ってみることをお勧めする。 基本性能以外なにも無いということがどれほど素晴らしいかが判ってくれると思う。

旧スーパーカブ90cc
20世紀のスーパーカブ

スーパーカブの110cc(旧)
これは生産終了モデルです
なので共に生産終了モデル
 
スーパーカブの110cc(現行
 ホンダのHPを見てくださいな(ここ


注1:但し前後に14インチタイヤを装着した「リトルカブ」というモデルは、今も熊本工場で生産されている純国産車であって、エンジンは旧スーパーカブ50ccをベースにしたインジェクション版である。 このモデルが残っているのは奇跡といっては大げさか。(YAMAMAのSR400のような存在である) ただし排気量は50ccのみなのがとっても残念だが、旧スーパーカブの50ccのみが排気ガス規制をクリアする為にインジェクション化された為、仕方ないこと。 110系はタイホンダの車両を祖に持つモデルになった。

注2:走行中に間違ってニュートラルに入ることは無い。 所謂配達のプロ向けに意図的にそれを可能にしたモデルも過去にはあったが今は無い。



というわけだからやっぱりいいと思うよ、お勧めする。 
学生さんなら、新車のリトルカブがいいんじゃないかな。 
変な話だけどこの先、売る時も値落ち少なく売れるよ。


ではでは

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